現実でわたし達は既に、自ら進んで個人情報を企業に提供しています。
企業ではないですが、マイナンバーカードなんかもそうですよね。個人情報が個人のものではなくなっている。
そういう世の中に流れに抗い得るのか、自由を確保するためのその抵抗もまた、教条的なものなのではなかろうか、といったようなことが書かれていた本なような気がします。
仮定の設問であって答えはないし、現実にも正解はないし。
大まかにうっすら底流にあるのは(まとめの最終章がそういう話だった)息子と父親の確執の話で、母親や妻といった存在は概ね無理解なものとして出てくるので、ちぃとばかし舌打ちが出ました。