『シュリ』を見た。
北朝鮮の潜入工作員と韓国の諜報部員の悲恋もの。1999年だから、韓国の大統領は金大中の頃か。
ええと、主人公と主人公の相棒の顔の区別が付かずに、どっちがどっちかだいぶ混乱して見ることになってしまってまして。
苦難に喘ぐ北の同胞は南の繁栄と享楽を許さないだろうという、韓国の罪悪感が描かれたものですよね、表面的には。
潜入工作員の合言葉が「祖国統一万歳」なんですが、北が統一を手放した後で見ることになってしまって。暴走して独自にテロを起こそうとした潜入工作員の隊長の切迫感がより迫りました。
潜入して偽っていた自分が本当の自分だったと、ひととき夢を見ていたその時だけが本当の人生だったと工作員の人に言わせてしまっていて、それがつらかったです。
どちらも、どちらも本当のあなただよと、とても言えるような境遇ではないんですよ。状況が彼女を引き裂いてしまった。
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