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『ソウルの春』を見た。
朴正煕暗殺事件後の、粛軍クーデターの映画。粛軍クーデターで主役が全斗煥なので結果は分かっているのですが、一晩のうちに二転三転する状況に手に汗握る。憔悴するおじさん、声を荒げるおじさん、頽れるおじさん満載で楽しい。上から指示が錯綜していて、下の人は大変だなと思いました。
最後の集合写真に、「こいつが、こいつらが!」という映画制作者の怒りを感じます。
全斗煥が、おだて、あおり、脅し、宥めすかして人心を操作する様が凄かったです。

崔圭夏役の人が塩谷座長に似ていました。崔圭夏大統領は頑張ってました。

粛軍クーデターの映画なので、普通に後味は悪いです。
この後、光州事件に繋がるんだな。見よう、『タクシー運転手』!
韓国政治史を、わたしはほとんど知らないんだよなあ。

『ソウルの春』のエピローグ、宴会場でカラオケ大会してんのが、なんか味わいがあった。クーデターを起こして成功して、祝勝会でやるのがカラオケ大会なんかあ、って。絵面の卑近さと、起こしたこと、これから起こることの重さの落差があって。

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