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『ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人』を見た。
主人公はルイ15世の公娼、デュ・バリー夫人。
ドレスとベルサイユ宮殿での撮影がすごい!でも、それだけだったな。ストーリーが無に近い。主人公が能動的に成り上がったというより、なりゆきでそうなったみたいな。
あ、国王陛下の日常生活的なところは面白かったです。
読み取ろうと思えば読めるような要素はちらほらあるのですが、それが有機的に繋がってなくて機能してないんですよね。だから反対にその要素が言い訳に思えて、よくないなあと思いました。
んで、舞台はフランス革命前夜の時代なのですが、フランス革命要素が微塵も入っていないので、アンシャン=レジームへの無邪気な憧憬が前面に押し出されているようで、たじろぎます。
王様も王様という機能でしかないというか。ルイ15世とかいった固有名詞出てこなかったものな。
ルイ15世の娘たちが主人公を敵視する中、王様と王太子だけが主人公に優しくてってあたりは、よくない感じのなろう小説を彷彿とさせました。
あと、主人公があんま髪を結い上げてなくて垂らし髪の場面が多かったんですが、これ、なんだろう、無垢で稚い奔放な少女性の暗喩かな。

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