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君塚直隆『物語 イギリスの歴史(上)』読了。
上巻は、古代からエリザベス1世の崩御まで。イギリスは議会制の国という視点での通史。

で、たぶんなんですけど、フランス中世史をざっくり押さえていないと、ここに書かれていることがあまり理解できないような気がします。何か読みやすいのないかな。

百年戦争や薔薇戦争、シェイクスピアやアーサー王物語、ガリア戦記やヴィランド・サガと、自分の中でバラバラだったものがこの本を読むことによって一つの流れになって、気持ち良かったです。

まえがきにもあるように、イギリスというのは、ずっとちっぽけな島国だったんだなという印象です。
デーン王朝やノルマン王朝など征服王朝が続きプランタジネット朝もフランス貴族による王朝で、イングランドはアングロ・サクソン自らの王を戴くことが出来ずにいて、歴代の王たちも本拠地が別にあるのでイングランドの統治に集中することが出来ず、そして王位継承の度に争いがおきてと、イングランドの王は強い王となることが出来ず、だから諸侯による議会が発展したという理解でいます。戦争するのに課税するのが大変なのは分かった。
新書2冊に収めるために、イングランドの王を軸に記述されていて、イングランドの諸侯や民が歴代王朝をどう受け止めていたのかはちょっと分かんない。

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