『ベルリン・天使の詩』を見た。1987年、壁に囲われていた頃の西ベルリン。この2年後に壁は崩壊するが、登場人物も制作者もまだ誰もそれを知らない。俗っぽい説明をすると、サーカスの空中ブランコ乗りに恋をした天使が、天使を止めて人間になる話。見てて天使視点の映像は重力がないのが分かる。凄い!
子供はなんとなく天使が見えてるっぽい。大人は天使の存在を感知できない。天使が見守る人間の世界は、不和を抱え不満を抱き絶望し病み失業し自殺をする。天使は寄り添うことしかできない。そういった草臥れ果てた人間の世界を、重力があり体温があり色彩があり触覚のある人間の世界を、天使は憧れる。“子供が子供だった頃”という詩がいくども繰り返されていて、天使≠子供なのかしらね。天使を辞めて人間になる、子供を辞めていずれ草臥れた大人になる。それをどちらかと言うと、肯定している感じ。元天使が何人もいることも提示されていて、大人もかつて子供≠天使だったことも示していると思う。#映画
図書館に天使がわんさか居て、作中「霊でいよう。距離を保ち、言葉でいよう」というセリフもあったので、この作品の天使はなんかそういう歴史の記録的な側面もあると思う。元天使っぽい感じの、天使であることを忘れたっぽい感じの、天使しか聞き手のいない歴史の語り部的なおじいさんも出てきてた。刑事コロンボ役の人が、刑事コロンボ・ドイツ編を撮影中みたいな設定で出てきてたけど、刑事コロンボの意図はわたしには分からなかった。
空中ブランコのシーンとライブハウスのシーンが、無駄に長かったです。
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