第二章は、20代にして早くも社会的に逼塞しつつある主人公が現状を打破しようと、見下していたかつての級友と旧交を温めるべく、食事会に漕ぎ着けますが、自尊心の高さ故に主人公の目論見は頓挫します。
その後、モグリの娼館にけしこみ、若い娼婦に家庭的な温かさがどうたらこうたらと、よく分からない、本当によく分からない説教を垂れるのですが、そこで娼婦に「なんだか、あなたは……まるで本を読んでるみたいで」と返されるんですね。
ここ、無茶苦茶刺さりましたね。ドストエフスキー、お前、お前の話は、お前の話し方は本みたいだと、言われたことがあるだろう。
んで、こう返された主人公は、お前みたい売女は本当に意味で愛されることなんてねえよ(意訳)といったことを、9頁にも渡って捲し立てます。そして、若い娼婦を感動させることができたと自己満足して、「待ってるよ」と自分の住所を渡します。
なんつーか、とてもつらいね。
だらーと読み進めて、内容なんも頭に入ってねえやと、5,6頁遡って3,4回読み直すということを繰り返したので、読むのにとても時間が掛かりました。
たぶん、書き込みしながら読むのがいいんだろうな。