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『窓ぎわのトットちゃん』を見た。
戦中の東京のアッパーミドルの生活!洋風の赤い屋根瓦の家、花柄の壁紙、ステンドグラス、ちょっとした窓枠の意匠、トースター、冷蔵庫、卵、家風呂、ペットの洋犬、刺繍付き白い襟の洋服、バイオリン!
と、原作の言語外のものが、ふんだんに描かれていました。

物語は1940年から1945年の五年間。戦争によって理想的な生活がじわじわと侵食される様が描かれています。と同時に、子供の目に映る世界は奪われてもなお美しいとも。
この話だけ見ると1941年に戦争始めたみたいな印象になりがちで、そこんとこは留意が必要ですね。生活の実感としてはそうであっても。

作画はアクが強く、個人的には成功してるとは言い難いなあ、と思いました。かじかんで赤らむ指先、白い吐息、夏の暑さで脇と背中にできる汗染みと、身体的の表現が強いだけに、成長しない漫画の身体というものも気になってしまって。
あと、あくまで視点はトットちゃん視点で固定して欲しかったかと。

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