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『天使のたまご』を見た。
天野喜孝の絵が動いてる。線の細っい、線の多いしちめんどうくさい絵を、よくぞアニメで(FSSや吸血鬼ハンターDのアニメにも同じこと思ったな)。
あまり色彩のない暗い画面、起伏のない音楽、ほぼセリフのない作劇と、全ての要素が眠りに誘ってきます。

ええと、お話としては、「夢から醒めるまでは、それが夢の中かどうか分からない」「卵の殻を割らなければ、卵の中身は分からない」とか、そんな感じのお話だと思います。
永遠の少女が彷徨う夢の中は、水に浸された、陽の差さない、生命の気配のない、廃墟の街で、どうしよもうなく終わっており。
卵の殻を割ったとて、外の世界も果てしない荒野が広がり、夢から醒めたとて詰まらない化石の列に加わるだけで。こんなことなら、無精卵を増やし続ける不毛な夢を見たままでいたかった、と思わんこともないです。

ぶっちゃけ破瓜の話だと思うんですが、夢を見たままにしろ、夢から醒めるにしろ、どちらも惨いことのように描いていたと思います。
ノアの方舟云々とか、帰らなかった鳥云々とかは、よう分からん。
ん卵の中には何が入ってたんでしょうね。

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