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千々和泰明『戦争はいかに終結したか』読了。
いちおう読んだのですが、読めていないというか。
戦争がどう終わったかを語るには、終わるまでにどういう経緯を辿ったか、両者の意図や誤算を語らねばならないのですが、ここが何回読んでも理解できない。
第1章の第一次世界大戦のぐにゃんぐにゃんした展開に、だいぶやられました。

第3章の第二次世界大戦〈アジア太平洋〉で知ってる話が出てきたので、ここだけなんとか頭が追いついている状態です。
結果を知ってる立場から読んでいるので、太平洋戦争末期時の日本政府首脳陣の悠長さは飲み込み難いものがあります。ポツダム宣言を最後通牒とは受け取っていなかったって。沖縄戦の惨状が、終戦への意思決定にほとんど寄与していないことに、なんとも言えない腹立たしさと虚しさを覚えます。

本書は、戦争終結を“「紛争原因の根本的解決と妥協的和平のジレンマ」”、“「将来の危険」と「現在の犠牲」のどちらを、より重視するかをめぐるトレードオフ”という視点で論じたものです。
観念的な段階では理解できるのに、個別具体的な事例に落とし込むと途端に分からなくなります。

過去を教訓として、今とこれからに活かせる気がしなくて、途方に暮れています。
何もかもが間違いな気もするし、それしか選べなかった気もするしで。

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