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村上春樹『羊をめぐる冒険』読了。
前二作と違ってストーリーラインが、それもシンプルなラインがあるので、とても読みやすい!
鎌倉の老人が出てきて、大塚英志原作の漫画の小説を読んでるみたいだった。

しかし、主人公は性交し過ぎじゃないかな。気が散る。作中に出てくる「性交した」の3/4を「コーヒーを飲んだ」に書き換えたいな。

お話としては、モラトリアムの維持というものなのかな、と思いました。主人公は30にもなって社会的責任を負わない、負いたくない、負えない人物で、友人の鼠も然りで。

『羊をめぐる冒険』で意味の分からんかったところ(いろいろあるけど)。
元妻とのセックスの回数を正確に把握したがってる主人公。元妻の日記を読めば分かるはずだが、日記を持って去ったために永遠に分かる術を失ってしまったと惜しんでいる。
単純に気色悪いし、わたしには意味が分からんかった。

単純に考えれば、この作品の羊は
思想ないし権力といったもので、僕と鼠は己の個を羊に矯めて殺されないために、羊を爆殺します。
それで僕は、ジェイズバーという曖昧で閉じて小さな懐古趣味のコミニュティに帰参するんですね。作中で元妻が指摘してるように「先がない」生き方ですよね。

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