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『6月0日 アイヒマンが処刑された日』を見た。
映画と共有すべき前提がこちらにはほとんどないので、わたしでは理解の及ばないところが多分にある。とりあえず、アイヒマンについての説明はなかったですね。
イスラエルには死刑制度はない、ユダヤ教には火葬がない、が大前提。
制度の手続き論の映画ではなく、歴史を語るとは何かといった映画だったような。

アラブ人の父親を持つユダヤ人の少年が主人公なのですが、この少年、学校では落ちこぼれていて盗難癖があってクセが強い。で、父親に荒っぽい町工場に連れて行かれて、そこで働くようになるのですが。
アイヒマンが収容されている刑務所の職員さんが車で事故って幻聴や幻覚に悩まされるようになるのですが、ここちょっと分かんなかった。
強制収容所の試験的なガイドツアーに場面が飛んで、個人の体験を歴史とすべきか、負の歴史を語ることによってそれが基盤となるのではないかといった論争があって。
で、エピローグで、かつての少年が出てきて「自分はアイヒマンの火葬に関わったのだ、それをWikipediaに書いてくれ」と訴えていて、「でも、証拠がないんですよ」と断られるところで終わるという。
感想がまとまんないですが、このエピローグが一番怖かったです。

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