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村上春樹『風の歌を聴け』読了。
夏の夜の底の停滞し弛緩した空気。
登場人物たちが気の利いた感じの会話を交わし、気の利いた感じの言葉で構成された本。毛繕いなので、言葉の意味はなければないほどいいのだと思う。
意味を持つことができない、我がこととすることのできない、質量のない絶望を綴った本なのだと思う。
読んでる最中のわたしは「しゃ、洒落臭い」という感情に支配されて、「ここ好きだ、素敵だ」という箇所を持てず、文面は大脳皮質の表面を滑っておりました。
いやあ、本当に本当に、肌に合わないな。

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