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『君たちはどう生きるか』を見た。 児童文学でした。わたしは好き。 

 わたしは宮崎駿の彼岸の描写が好きなんですね。ナウシカの清浄の地だったり、紅の豚の飛行機の墓場だったり、千と千尋の鉄道だったり。『君たちはどう生きるか』は9割ぐらい彼岸だった気がします。
“Animation(アニメーション)は、ラテン語で霊魂を意味するAnima(アニマ)に由来しており、生命のない動かないものに命を与えて動かすことを意味する(Wikipediaより)” とのことなのですが、この作品、動いちゃいけないものが動いてる感じがとてもありました。

 感触としては、図書館にある古いハードカバーの児童文学でして。イメージが溢れて理屈を付けるのを放棄していますが、概念としての古典的な児童文学をガツガツ借景してる感じなので、話にはついていけます。
『パンズ・ラビリンス』が選ばれなかった者の話だとしたら、『君たちはどう生きるか』は選ばれた者の話だったように思います。

 ちまっとネタバレすると、森喜朗もこんな気持ちだったかもしれないと、ちょっとだけ思いました。

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