フォロー

石井幸孝『国鉄』読了。
わたしに咀嚼力がなく、ほとんど理解できなかった。「マル生」とかいう単語を註釈もなく出さないでおくれよ。ディーゼル車の開発についても詳細に噛み砕いて書いてくださっているのですが「わ、わからん」の世界でした。

「国鉄」という公社が何故、分割民営化されなければいけなかったのかが、朧げながら理解できたような気がします。現場と経営の乖離、予算の自主決定権がなく企業意識に乏しい組織、苛烈な労働争議、及び貨物輸送の自滅、モーダリゼーションの波といったものが国鉄崩壊の理由であると、理解しました。

著者がJR九州の初代社長さんだからか、最終章のJRパートが面白かったです。分割民営化は総体として見れば成功だったが、三島会社(北海道・四国・九州)と貨物の切り捨てによる成功だったと。で、JR九州の運営方針(経営の多角化)と、JR北海道(上下分割方式)と貨物(新幹線物流)の改善提案。

あと、これはでたん細かいことなんだが、文化的な文脈で「日本人のDNA」と言うのはヤメロ。
「技術屋のDNA」とかだったらOKだよ。

ログインして会話に参加
Fedibird

様々な目的に使える、日本の汎用マストドンサーバーです。安定した利用環境と、多数の独自機能を提供しています。