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『TAR』を見た。
頂点まで登り詰めた天才指揮者が失墜していく話。

えっと、あの、前半寝てしまいました。だからこれは、半分寝てた人の感想です。授業とか会議とか式典とか、人の話じっと座って聞いてると睡魔に襲われるんだ、わたしは。

冒頭、アホかと思うぐらい盛られた主人公の経歴紹介から始まるのですが、容姿とか自信に満ちた表情、声、身振りで、すごい説得力で捻じ伏せてきました。で、ここが頂点で、ここから過去の過ちなんかが掘り出されて徐々に徐々に落ちていくわけですが。
カメラの視点が一人称的三人称みたいな感じで、主人公が見たもの、見てしまったものしか画面に映らず、主人公が見なかったもの、見たくなったものは基本的に画面に映らなくて(例外が2,3箇所あったかな)、現在進行で起きてることもたぶんこういうことなんだろうなぐらいの確度でしか把握できない。
だから、解釈の幅が広い。見た人が見たいように解釈できる感じ。カメラが信用できない語り手みたいな感じで叙述トリックめいてるけど、ミステリーではないので謎解きパートはない。

わたし自身の感想としては、環境と条件が整えば人間はそうなってそうしてしまう生き物だとわたしは考えてるので、主人公はそこから抜け出せて良かったね、ぐらいな感じです。

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