竹田いさみ『世界史をつくった海賊』読了。
16世紀、エリザベス1世治世下のイギリスの海賊を取り扱った一冊。その旨の副題はちょっと欲しかったところです。
16世紀のイギリスは海賊の略奪行為によって国家財政を維持していた、という情報をいきなりぶち込まれるのですが、これが16世紀ヨーロッパ的にどこまで問題のある行為なのか、問題のない行為なのか、前提が分からないまま読み進めることになるので、戸惑うことしきりでした。
アマルダの海戦の背景や、イギリス東インド会社の出発点、近世ヨーロッパにおけるスパイスの需要、コーヒーハウスから会員制クラブへの発展などが端的に分かって楽しかったです。
#読書