『シン・仮面ライダー』を見た。
素材を焼いて最小限の塩だけで味付けしたみたいな感じで、脂っ気がない。嫌いじゃないけど、人に勧められるかと問われれば躊躇する感じ。
場面、場面が繋がってなくて、すごいぶつ切り。でも、その場面、場面が最高にバチクソ決まってる。で、ラストバトルで、その最高に決まってたカットとか構図をわざと捨ててるんじゃないかなあ、みたいな感じ。
ライダーキックの殺意がとても高かったです。
「仮面ライダー」というのは、バイク乗りだし、仮面を被る存在なんだよ、というのを伝えたかったのかな。「仮面」を被るという行為にだいぶ意味を乗せてる。
この物語が始まる前は独りでバイクに乗ってた彼が、この物語の終わり、角島大橋を走る頃には三人でバイクに乗るようになった。それは本来彼の望んだ生き方ではなかったけれど、その変節を、人と繋がることの制限を、肯定的に説いてる気はしました。
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