フォロー

コンプソンズ『岸辺のベストアルバム!!』
千秋楽に当日券滑り込みで行ったんだけど見れて良かった。面白かったです。
幼稚園の息子が同級生で同じ名前、しかも自分たちも「夏」「秋」「冬」とそれぞれ季節が名前に入っていると意気投合したママ友たちが10年後歌舞伎町で奇妙な再会をし、ところでどうもその息子たちのうちの一人が14歳で殺人事件を起こした少年Aらしく、一方そのころその歌舞伎町で新しくできたホストクラブの店長と姫が新宿に巣くう魔物の話を語りだして…?みたいな導入から始まるファンタジー的な話なんですが、がっつりストーリー性のあるドラマをサブカル要素てんこ盛りのコメディにしてやり通すエネルギーと脚本の達者さが良かった。ザ・ポストモダンなテイストだと思うんです。第三舞台とか遊民社(NODAMAPパロディは実際に出てきてましたが笑)とか80年代小劇場のそれで。だから特にメタフィクション的なナラティブの作り方なんかは決して新しいというわけではないんだけど、きちんと令和のセンスにアップデートしてて(誉め言葉にはならないかもしれないけど誉め言葉として言うんですが)鴻上さんが今新作書くとしたらきっとこういう感じという印象。そういう意味では往年の小劇場というのか、戯曲の力と役者の勢いで見せてる快作でした。

ログインして会話に参加
Fedibird

様々な目的に使える、日本の汎用マストドンサーバーです。安定した利用環境と、多数の独自機能を提供しています。