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Liz Kingsman: One Woman Show
初演から各紙大絶賛ではあったのですが個人的にはいまいち…。Fleabagのパロディと言われているように、Kingsman自身(というキャラクター)の仕事やプライベートのエピソードを自伝的パフォーマンスの形式で語っていく一人芝居。上演の記録映像を撮るという設定が一つ乗っかってメタシアターの要素も入れている。ただカメラの存在やスタッフ役の導入のために、表現としてはスタンダップのフォーマットに徹したFleabagよりも安易に見えてしまったし、作中のエピソードもいわゆる「嫌な女」像を強調するタイプのジョークが多くて冷めてしまう。
何より、演出やジョークも含めて露骨にPhoebe Waller-Bridgeを意識させる部分が多く、その物語的にも作品コンテクスト的にも女が女を妬むのを面白いとする感じが、Fleabagが描いたフェミニズムの良さをダメにしてる感じがして苦手でした。
あと、機材トラブルに悩まされるという設定はウエストエンド公演ではかなり無理がある気も。こればかりはソーホーで観たかったなぁと思いました。とはいえ、各紙レビューの絶賛っぷりがすごくて、ここまで食い違うと、私何か見落としてるかな汗という不安もちょっとあります…。

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