葉山で佐藤忠良をたくさん見た
代表作を一度に、こんなに見たのがはじめてで、どこを見たらいいのか混乱するくらいだった
作品の配置や照明が良く練られており、特に、窓のそばに置かれた彫刻の肩越しに見る海と空があまりにも綺麗で、ちょっとおかしくなりそうだった
少し寒くて、空の半分くらいが曇っていて、水平線の上だけ晴れた色が海に映って、そこにヨットやウインドサーフィンの帆が散りばめられた景色と、パンタロンやジーンズを穿いた、輝きわたる戦後の女の姿
人間は人間の身体から離れて生きてはいけない、そんな当たり前のことに誠実に、忠実に制作した人なのだなと思った
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葉山 また行ってきました
佐藤忠良展
この前は作品の置かれた空間に満足して細部をきちんと見なかったから、今日はしっかり凝視するぞー!という気合いのもとに行ったはずが、幸せすぎてまた同じようにふわふわしてしまった
だって全てが良すぎるから
ほぼ全てがヌードなんだけど、だから何、その性的魅力は他人の勝手にはさせないよ、というつよつよ感が溢れていて好きですね
デッサンと完成作が同時に見られるのが最高
作者の随筆の抜粋を掲示していたのも良かった
抑えても溢れ出る生命力、人間の美しさを高らかに歌い上げた展示
いつか宮城でも見られたらいいな
裏庭から葉山の浜辺に降りるなり
「打ち上げられて乾燥したカツオノエボシに注意!死にます!」
の看板があって一気に現世に引き戻された