Netflix「極悪女王」 

2話まで観た。めちゃおもしろいわ………

Netflix「極悪女王」 

どうしようめっちゃいい…という戸惑いしかないが、私が昭和生まれだからノスタルジー的なものを感じているのは少なからずある。しかし私はプロレスのルールも何も知らないし、スポーツに興味が無いし、閉じられた世界の陰湿さや業界の問題などむしろ嫌いなくせに、プロレスのことちょっと好きになってきている。似た感じの作品として「サンクチュアリ」ではここまでオモロ〜!とならなかったのはなぜだろうかと考えると、それは、これが「プロレス」ってことなのか、もしかして…

Netflix「極悪女王」 

おそらくなんだけど、時代的にもジャンル的にもちょうど鈴木おさむが得意とするところらへんなんじゃなかろうかと想像している

Netflix「極悪女王」 

3話を観た。母ちゃんと妹はずっと香の味方だったじゃん。父ちゃんと別れるかどうかは確かに母ちゃんが判断することだけど、同じように苦労してきた、しかも金を入れてくれてる娘を全無視して父ちゃんの味方するようなことある?病気をして心を入れ替えたとはいえ。娘の様子がおかしいのに事情も聞かず。かなり無理矢理感を感じてしまった。しかもそのあとキレたとはいえ事もあろうに香は母ちゃんにも圧をかける。しかもその後壁が抜けて、かつてのクソ父と同じ場所に落ちる。いや香はそういうクソじゃないだろ?!暴力を振るう意味では同じクソか?いやそれでも同じじゃないだろ。
ダンプ松本の爆誕への転換を重視しすぎていて、これまで丁寧に描いてきた筋が通らないように感じる。しかし、と同時に血が沸騰するような興奮ってこれかということも実感してしまった。文脈はどうでもよいとするならば、あんなに良い子だった香があっちからもこっちからも追い詰められて凶悪ヒールに転換する筋書きは、そりゃ気持ちいいよ。トラックの上で鎖を手に取るシーンのカタルシスたるや。ゆりやんの迫力もすげーよ。だけどそこに全体重では乗れねえわ〜〜〜

Netflix「極悪女王」 

でも観るのやめようとはならない時点で私は負けている。ちがうんよ、わたしはダンプ松本のことどっちかというと好きだし、白石和彌監督の作品も好きだと思うし…(負けている!)

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こまけーことはいいんだよ!!!客を興奮させるのがプロレスだろ!!!!!(パイプ椅子)と言ってくる自分もいる。おおお…助けて…私が見ているのはドラマではなくプロレスそのものなのではないか…?

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文脈はいらなくて興奮できればいい、というのは私がプロレスに対する知識ゼロだから抱いている偏見かもしれない。プロレスのこと分かる人に相談?したい

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Netflix「極悪女王」 

プロレスというエンターテインメントを、文脈は特にいらなくて興奮さえできればいいものとしてみんな楽しんでいるとすると、『極悪女王』という作品自体がざっくりプロレスだと言えるのでは…と思ったけど、プロレスが好きなフォロイーさんが仰ってたプロレスの面白さのひとつである"やらせか本当かの曖昧さ"はこの作品には描かれていない。プロレスの楽しみ方は人それぞれだとも聞いたし(それはそうだ)、実際に身体を張っている「本当」の部分もあるし、この作品もプロレスの「本当」を楽しむという一面を描いているにすぎないのだろう。ダンプ松本のあの時代は特にそういう雰囲気もあったのかも。でもやはりどこまでが「本当」か分からない曖昧さを含めた楽しみ方のできる実際のプロレスの面白さにはかなわないのだろうな、そもそもドラマとプロレスという別物を同一視しようとしたのが無理やりだな、いやもし同じように語れたらおもしろいかもと思ってな…(尻すぼみ)
この記事を読んだ影響も大きい。
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