『世界は私たちのために作られていない』（ピート・ワームビー／堀越英美訳　東洋館出版社）を読み終えた、風呂で。風呂で読むと決めたからそれ以外の場所では読むことができないので。「知らんがな」というルールの中で、ノイズまみれの世界で生き、時に自分を傷つけ（そうするより他にないから）、リラックスのすべがほぼなく、ストレスに晒されているひと達の特性を、理解の手助けになるように丁寧に語っている。しかしやはり世界はフェアではないと思う。わがままやこだわり（笑）ととられることは多いし、言えと言われたから言葉を重ねても、「一意見として参考にする」のみで届かないだろうとやっぱり思う（わたしにはおなじみの絶望だ）。とは言えこの本は自身の取り扱いに悩むひとの一助になると思う。自分の取り扱い説明書があると便利でしょ。ドッグイヤーだらけになったので、丸ごと読み返すしかなくなってしまったが……。