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ある課題本を読んでるんだけど、なんかもうモチーフとか暗喩がいっぱいで、もちろんそれらに気づかなくても普通に読めるように書き手が考えて書いているしすごくうまいんだけど、ゲップが出そうなくらい盛り盛りで、でも現実ってゲップ百連発するくらい盛り盛りですから、物語の中くらいはゲップ出ないようなのが読みたい。軽い鬱状態(投薬内容から推察しただけなので正確ではないだろうが)とかまだ始めたての自傷とか、物語ででもしんどいんです……あのね、ここから絶対足戻したら戻れるけんね、ってところに足かけてあってね、物語やからね、深入りするの変なんやけど、フィクションでさえ誰でもみんな後戻りできるところで踏ん張ってるんやと理解はできるし、架空の人物にも救いがあるよう「戻れる」前提に葛藤をさせているんだと、そう考えられるし、きっと心が優しい書き手もそれを含めて救いがあるよう書いてるんやと思ってるけど、しんどいんです。戻れない身としては……だからときどき、本当に奔放な物語しかほしないってなってしまう。それで読んでもしんどくないものばかり選んで、結局うつろな気持ちになってしまう。

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