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今日は『歌われなかった海賊へ』を読了した。
hayakawa-online.co.jp/shopdeta
『同志少女よ、敵を撃て』の著者の二作目でナチスに抗った若者たちの話とだけ把握していたので、同性愛者としてナチ政権下を生きることをもしっかりまなざした物語なんだと途中でわかったのは嬉しいおどろきだった。べつのグループと焚き火を囲むシーンが特によくて、ここだけでも読んでほしい(単行本133㌻〜)。
それに話のベースが現代であることの意味も重い。二度と過たないためには歴史を直視し語り継ぐ必要があるけれども、例えば今の🇩🇪政府の🇵🇸へのひどい対峙の仕方ひとつとっても、それがいかに困難なことかを示しているようで…けれど抗い続ける人も、学んで変わる人も、継承する人も、いつも私たちの中から現れる(と、信じていいよね…?)

しかし、えっクィアの話なの?と期待して読むとつらいだろうと思われるのが悔しい(結末にガッツリ触れているためこれからの方はご注意ください) 

同性愛者は片恋のまま殺され、異性愛者は生き残って(わざとらしくぼんやかされてたけど)結ばれたっぽいのなんなの 全員生き残ってほしかった そりゃ手紙のくだりなんか小説としてはドラマチックに盛り上がるネタなのかもしれないが、クィアの人々が生き抜いて幸せになる物語が必要なの…!
男女の2人の子どもとかが安易に出てきたら本をビリビリにするところだったよ(本は無事です)
は〜〜惹かれあった男女が生き残った点以外は好きだったのに、この一点で今年のベスト候補からは外しました

私が求めすぎなのかもしれないが『鋼鉄紅女』や『大いなる自由』を経た私なので…そこはさぁ!!! :ablobbonebongo: となるしかなかった 次作に期待します

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