GWに建築科出てる会社の後輩が、二球建築士で一級も受験中(かつ内装の仕事もしてた)のパートナーを連れて家に遊びに来たのだけど、ただ褒められただけでなく、細かいとこまで設計に至った意図を質問されて中々いい家なんじゃ?と思った。いやまあ住んでる方はそのつもりではいるんだが。
褒められポイントは階段の浮いて見える本棚やロフトのデザイン、後は照明。まあこれ全部家人のセンスなのだけど。俺の希望を反映した本をしこたま入れられる書斎については執念を感じますと言われ。
三宅監督の昨年ベスト10の1位だったので『サヴェージ・ウーマン 美しき制裁』を観てみた。配信に来てすぐタイトルとジャケ見て「これはレイプ・リベンジものだろう」と思って観なかった(世評のよかった同じテーマの近作が本当にダメだったので)のだが、実際見てみると全然違う話だった。
貧困とドラッグと暴力がじりじり存在する街で、夫を殺された未亡人は脅されて家が売人のドラッグ置き場にされてしまうのだが……。からのそっち行くかー。
周囲の男がいかに主人公を苦しめるかを描くからこそ、彼女のリベンジが光る。ただ、売人やギャングのボスより醜悪だったのは、彼女の子供がいるのに「いくらでやらせんだ」みたいなことを平気で何度も言ってくるスーパーの警備員だった。ヘラヘラして生活圏内でこんなのが近寄ってくるのは地獄だろう。
自社製作のコンテンツの出来が贔屓目抜きで評価できる感じで、ついったの感想も悪くない時に感じる「ああー恥ずかしいものでなくてよかった」という安堵。
自分が建てたとこは断熱性能も機密性能も最低でもここは確保するも明確だったし、耐震等級も3が基本だった。客観的な数字でまず納得させてくるのが自分には合ってた。外観とか間取りとかもだけど、この寒波でも朝15度はキープしてた快適性も大きい。以前の「約束されたヒートショックの家」とは大違い。
そして、うちの営業が言ってた「間取りや外観はきちんとした土台(家の性能)を担保してから」という話をおそらく多くのハウスメーカーはできないのだと思う。「住める」と「快適に暮らせる」の間にはクリアすべきハードルがいくつもあるけど、「住める」だけならそれほど難しくない。自分が打ち合わせしたハウスメーカーはどこも「住める」止まりだったと思う。
小池と太陽光発電の癒着みたいな記事が出てきたけど、太陽光パネルの前に家の性能が低ければ夏暑いし冬は寒くなるよってことの方が大事という論点が抜けてる。仮に太陽光発電で電気代が0円になっても、気密性と断熱性が低い家では無理にエアコンぶん回して快適な温度にしてるだけになる。なるべくエアコンを使わないで一定の温度に保てるのが本当の快適。
これには家の断熱性能と機密性能が高いのが不可欠なんだけど、その辺り打ち合わせした5社のハウスメーカーからは抜け落ちてた。耳障りのいい「うちはこれができる」の営業はあっても、その中に「HEAT20のG2でC値は最低でも0.5は確保」みたいな話がなかった。
で、太陽光パネルより家の性能を義務化しろよと思うのだが、利権の要素もあるのだろうけど一定水準以上の性能の確保が義務化されても対応できないハウスメーカーが多いんだろうなと思う。大手で気密確保の証明として最低限のC値を保証してるとこはそんなにないし。