ましろ🏳️‍🌈 @myDkuri@fedibird.com

勿論、動物園の役割についても考え直しが行われるべきなのは大前提として、日本の状況はその建前すら投げうったもの。動物園や水族館が多すぎる。

『空からゾウ4頭、輸送に1億円　サトウキビ90キロで快適な空の旅』

「子どもに大人気のゾウさん（を見たい）という市民の期待感に応えた。」
「『空腹で暴れだすと、現地でずっと一緒にいたゾウ使いでも手がつけられなくなる』（園担当者）といい、機内では1頭あたり90キロのサトウキビを用意し、ゾウ使いが与えて機嫌をとった。」

「見たい」という我々の都合で生息地から引き離され、狭い世界でこれからの生涯を送ることになるゾウ。この地震だらけの土地にこんなに動物園は要らない。動物園が持つ役割の範囲をとうに逸脱して商業や娯楽のために動物たちが使われている。

タイトルから滲み出る、「ゾウ『ごとき』のためにこんなにコストをかけて『快適』にしてあげた」「本来ゾウ『ごとき』を丁重に扱う必要などないが、暴れるのでやむなく丁寧に扱った。こんなに良い待遇でゾウは幸せだね(笑)」っていう、「良くしてやった」みたいな上からな態度が嫌だ。
たくさんのサトウキビを与えて機嫌を取っていないと暴れだしかねない状態の何が「快適」か

https://www.asahi.com/articles/ASS7Z358SS7ZTIPE015M.html

競技のためにあちこち移動することによるストレスもある。今回のオリンピックに関してならば、日本からパリ会場に行き、イベントを終え、また日本に戻ってくるのがどれほど大変か。

馬術競技では引退した元競走馬も(屠殺を一時免れて)活躍してるとかで、アニマルライツに関心がある者まで「かわいい」「観よう！」と好意的に発信していたのだが、ヒトの都合でウマを使役することには何も言わないのか…。
引退馬のほんの一部が他の居場所(そこでの生活がウマにとって良いものかは分からない)を得られたことを称賛したとて、競馬だろうが馬術だろうがヒトの都合のためにウマを用意し続けようとする限り、ウマたちは必要以上に繁殖され、屠殺が起きるのに。

HPV感染による困難は誰だって経験する可能性があり、がんにしたって子宮頸がんだけではないのに、殊更に子宮頸がんの話ばかりで「女性」にだけ接種を求めるのは「母体保護法」と同じメンタリティを感じるというかなんというか…。
そしてHPVワクチンを「男性」が受ける話になると必ずと言って良いほど出てくる「(パートナーの)『女性』を守るため」という文言も気味が悪い。突っ込みどころが多すぎてキリがないので詳しくは語らないが…。にしても「女性」が接種するにあたって「パートナーの『男性』をがんから守るため」と言うのは観測したことが無いな。

というかHPVワクチンは出生時に割り当てられた性別を問わず、誰でも無料で接種できるようにすべきだろうにと強く思う。

あと子宮頸がんやHPVワクチンを女性と結びつけるのもやめてくれ、社会。
余談になるが、あるHPVワクチンの小冊子をパラパラと見る機会があった。ピンクの表紙にあちこち散りばめられたハート、登場するイラストはいかにも「フェミニン」で「女性らし」く、肌が白くて痩せた見た目の(恐らく)女性キャラクター"のみ"(キャラクターはたくさんいたのに！)。
子宮頸がんやHPVワクチンを女性に結びつけてるだけでもダルいのにこんな「女性らしさ」まで押し付けられるとは…とそっ閉じした。
これでも2023年作成の冊子とのこと。悪い意味で驚き。

ふとSNSを開いたときに、「聖火のひと」の衣装が云々などオリンピックを無邪気に楽しんでいる様子が流れてくるだけでもげっそりするのだが、何やら今は馬術の話題が熱いらしく、ウマがかわいいだの実況がウマをかわいがってて良いだのいう投稿が視界にポンポン入ってきて更にキツい。
「かわいい」と言って消費するだけして、その者たちの権利や尊厳になど一ミリも触れない。