"闇市で取引されるものは言うまでもなく高価だ。従って、給与所得が低い上に売れるものもない家庭は闇市で食糧や生活必需品を入手することさえ困難だった。月給30円では、白米1升買うことさえ難しかっただろう。 戦後、満州・朝鮮・台湾という穀物供給源を失った日本は、深刻な食糧不足に陥り、配給制度は崩壊していた。配給が遅れたり、そもそも配給されるはずのものがされなかったりということが多発し、多くの家庭が栄養失調や餓死の恐怖に怯えながら暮らしていたのである" #虎に翼 https://www.rekishijin.com/37263