"「トランプ現象」とは、マイノリティを救うはずの「アイデンティティの政治」が逆用される現象といえる。こうした歪みを是正するため、ローティは、文学やルポルタージュを使って他者への共感能力を育て「われわれ」という意識を拡張し続けるという処方箋を提示する。第四回は、こうした問題に対して、哲学はどのような処方箋を用意できるのか、ローティが理想として掲げる「リベラルな社会」とはどのようなものなのかを探る" https://plus.nhk.jp/watch/st/e1_2024022619326?playlist_id=1f6b8b65-160a-4b18-9d3b-0456ba21a0ce
"「理性をもつ存在こそ人間」という近代哲学のロジックは、容易く「西欧近代が基礎づけた理性をもたなければそれは人間ではない」というロジックにすり替えられていく。このことがまかり通ると、ヘイトスピーチや虐殺が簡単に正当化されてしまうとローティは警告するのだ"
https://www.nhk.jp/p/meicho/ts/XZGWLG117Y/blog/bl/pEwB9LAbAN/bp/poVnBqWgLo/
"第2回の「バザールとクラブ(公と私)」の比喩に乗っかれば、今回見ていくナボコフ『ロリータ』は一種の「クラブ」においてこそより深く愉しまれうるもので、そこで描かれる「正しくなさ」までも含め、今回味わっていく、ということになります。 それゆえ、公共放送のような「バザール」の場においては、こうしたアラート付で言及されねばならないわけですね。しかし、このことは『ロリータ』をはじめとしたフィクション作品(やエスノグラフィ、ルポルタージュetc.)が公共的意義をもたないことにはならない、否、むしろ重要な意義をもつのだ、というのが今回の話です" https://note.com/heechulju/n/nb3fb2cd2f1f3