全体的にとてもやさしく、多くのひとに読みやすいだろうものになっている分、説明がそぎ落とされているものも少なくないと思う。
だから、こういうことにすでに詳しいひとには物足りないだろうし、そぎ落とされていることが危うさを生むんじゃないかとちょっとひやっとするところもないわけじゃないと私自身思うところもあった。
でも、SNSなどで流れている根拠のない言葉やYouTubeで大量に流れ込むでたらめを「なんとなく」飲み込んで自分のものにしてしまうよりは、これ読んでほしいと思った。
2016年に書かれたものなので、状況は今とは変わっているところもあるけど、内容は全然古びていない。
余談だけど、この本が書かれた当時の状況として「民主党は維新と合併して民進党になって」みたいな記述があり、「歴史、繰り返してる〜」と思った(繰り返させたくないね〜)。
タイトルの「学校が教えないほんとうの○○」、今となってはガチガチに身構えるべきフレーズになってしまった。そこは2016年当時と大きく変わったとこかも