『アメリカン・フィクション』続き
アメリカでの黒人の状況を扱うこの作品をこう観るのは良いことなのかはわからないけれど、自分の場合だと「女性」のステレオタイプに反発したい気持ちが近いところかな、と思ったり。恋愛してない、結婚してない、子供いない、女友達との付き合いは淡白、所謂女性らしいもの・ことは別に好きでないなどなど…の中で、女性らしさを求められたら、うぜーーーー!それは私のリアルではない!!ってなるし、自分の中に存在するミソジニーはそういう所から来ていると思う。拗らせてはいけないと思っている。
主人公が嫌なやつ、というか嫌な所のある人間が正確だね、なので好みの作品だった。
あと、兄弟の関係が割となんでも言える感じで良かったなと。それは中年になったからなのかもしれないが。
表現物をジョニーウォーカーで例えているところが、商業性と芸術性のせめぎ合い的な様子で面白かった。表現者自身も、売れることと、表現物が受け入れられることと、評価されること、がごっちゃになるんだな、とかね。そこにアイデンティティが関わってきたりして、大変だなぁ。