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『グランツーリスモ』観た

面白かったー!
シムレーサーが現実のレーサーになる。努力と挫折と勝利!の少年漫画的とも言えそうな王道成功物語の人間ドラマは深入りせず淡泊。でも丁寧に拾っているので面白くて燃える!親子や師弟関係もその淡泊さがちょうどよい温度になって楽しい~。

中盤のレースデビュー以降は、それこそギアを上げたような爆速展開。白眉はレース場面で、すっごく楽しくて手に汗握る興奮!
ドローン使い、路面すれすれの視点、ペダルやステアリング操作、内蔵機関の動作、レース展開なんかの編集のテンポが良くて興奮するし、わかりやすくもあった。ペダルとエンジン、タイヤの音が良かった、とても好き。
音楽の使い方も好きっていうか教科書的感じがあって上手くて楽しい。ブラック・サバスにエンヤ~
ゲーム的演出が所々入るのも良くて、ゲームとリアルのシームレス感、その楽しさ、車やレースの興奮を表現しようという気持ちが伝わる。

デヴィッド・ハーバーが絶対良いだろと思ってたけど、本当に良かった。ドラマの深みを一人で背負ってたんじゃないかなってくらい。反発から信頼、そして自身の諦めを次代に残さないよう支える師匠、好きー。この役まるごと脚色らしいのだが、入れて大正解です。やはり師弟は良い。

『グランツーリスモ』

GTアカデミーの部分、やはりドラマが薄いのがもったいないかも。トップガンマーヴェリック並みに可能性があるけど、それやったら映画の尺に間に合わないか…レース場面をたくさん見たいからな…。レーサーのライバルがいるし。あいつもコーチと絡めて色々膨らみそうなんだけど。惜しい。

デヴィッド・ハーバーのコーチが、予想より早く主人公応援隊になっていくのが微笑ましかった。いや、きちんと理由は提示されるので、ちゃんとした能力ある良い大人って感じがしてそこが好きなんだけど。

日産、ビジネスサイドの役を担うオーリーが絶妙に嫌な奴らしさをかわしていて面白かった。こいつ…って憎みそうになるところを踏み込ませない。ほんわか主人公を応援している感。

日本描写が予想以上にあって驚いた(日産の話だと知らなかったくらいなので)が、きちんといま外国人から見る日本という感じで、真面目だな~と感心した。トンチキジャパンに慣れてるから…
ゲームのグランツーリスモの制作過程も紹介されてるけど、そこも格好良く描いていて、真摯に向きあってるのがわかって良い。

国旗を運ぶフランス軍の部分だけ変に尺をとってる気がしたのだけど、あれは監督の趣味が出たとかそういう?

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