参加者は仕事としてやってる訳だから、淡々と進むだろうなとはわかっていても、会話のひとつひとつが最低だな…と思いながら観る。やはり一番ひどいなと思ったのは、断種に落ち着く話のところで。一見、法令の重要さを主張して公正につとめ、親衛隊側の実力行使ありきに歯止めをかけるように話が進んでいるのに、結果が最悪の合理性を発揮しているし、実は重視されてるのは法令自体でない告白もあるしで、げんなりした。断種を提案しつつ妻がおめでたで…とか言ってるんだから、全く人間の扱いをしていないおぞましさ。むしろだから思いついたのかと言いたいほどだ。
各部署を代表している参加者は、会議の達成目標も各々違っていたり、譲れない部分も違ったり(現場方が自分達は精神的に軟弱じゃないとこだわった上にいなされてたのは滑稽だった)、そのために開始前後や休憩中に政治をしているのが、リアリティだなぁ…とも思って観ていた。会議散開後に「これからどうするの?飲みに行く?別の会議?タフだね〜」なんてやるんだから。圧倒的日常、その軽さ。あんな内容の合意形成しておいて。最低最悪のお仕事映画だろうね。