私たち精神疾患のものは、おいそれと存在を公表できない
常に差別と隣り合わせだから
署名で名前を書くこと自体に恐怖を感じる人も多い
いま県立精神医療センターに通う人たちはかなりの数になるけれど誰も移転に賛成なんかしていなくても、決まったことを受け入れるのに慣れてしまっている
これは翻るとわたしたちは常に誰にも意見を聞かれないということも意味する

わたしは報道に顔も出てしまったが、それが出来るという事は精神障害者の中では主張できるだけ強い、ということでもある

静かな環境で治療に専念したいであろう宮城県立精神医療センターの利用者に、これ以上、声を上げろ、という事は酷だ
病人なのだ

だから、支援者たちにもっと声を上げて欲しいと思うが、そして実際各方面から沢山の反対する声が上がっているけれど、まだ空気を動かすには足りないと思っている
心細く思っている当事者たちにもその声は届きづらい
皆諦めてしまっている

運動が一般の、精神障害を持たない人を巻き込むのにまだ足りない
少しでも多くの人に宮城県で今起こっているこの問題に関心を持ってもらいたい
けれどそれは精神障害を持つ人に危害が及ばない範囲でなければならない

これは、精神障害を持つ人に対して、社会がいかに関心を払わないかを意味してもいる
私たちはネグレクトされ続けている
存在を無い事にされている

今般の宮城県立精神医療センターの移転の構図そのものが、それを意味している

まず当事者に意見をヒアリングするところから始めないで、県は、というより村井嘉浩県知事は移転候補地として名乗りを上げた富谷市ありきで強引に計画を進めている
どれだけ県の側が否定してもそれは事実ではないか

私たちが利用するはずの病院の移転計画なのに、私たちはいなかったことにされている

私たちは常に透明な存在にされる

フォロー

SNS上では賛同して励ましてくださる方がとても多くて、私個人は心が癒され感謝しているけれども、この癒しも多くの利用者には届いていない
多くの当事者は不安な気持ちで黙って成り行きを見守っている

また、私のしている署名活動やユーザーズアクションの活動だけを見て、県が「障害当事者の話を聞いた、だから計画を進めて良いのだ」ということにされる危険性も常にある

わたしたちは各々自分の怒りで行動しているけれども、怒ることすら奪われている人々の代弁者足り得たいとどんなに願っても、代表ではない

空気を変えたい
非道なことがなされていると知ってもらいたい
そしてこの宮城県立精神医療センターの富谷市移転を止めたい

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