「型破りな教室」 ※ネタバレあり
学ぶことに楽しさを見出すが、ギャングから抜け出そうとするも殺されてしまうニコと、生まれてきた赤ちゃんの面倒を見るために学校を辞めざるをえないルペ。
学校に通えず、外から羨ましげに見る幼い子ども。
貧困と犯罪から逃れられず、学ぶ権利を奪われた3人が痛ましいけど、そうした存在を描くことで、単なる成功談に収めない誠実さを感じる。
それでも子どもたちの潜在的な可能性と希望を感じさせるストーリーだった。
作中でずっとパソコンが使えない話をしていて、エンドロールで「ホセ・ウルビナ・ロペス小学校のパソコン室はいまだに使えないままになっている」とあったんだけど、映画が公開されて高評価を得たあと改善されたんだろうか
「型破りな教室」パンフレットの話
パンフレットに「子どもと教育」というテーマで養老孟司がコラムを寄稿しているんだけど、
日本の教育事情について述べるも、よく知りもせずに自分の聞いた話と想像だけで語って、的を外してる印象で、人選に疑問を感じる
この映画が作られるまでに、制作陣がしっかり調査し、舞台となったマタモロスに敬意をもって作られた経緯や、ほかのコラムはよかっただけに、より雑さと浅さが目立つ