映画「型破りな教室」とてもよかった
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殺人が日常と化したまちで、小学校の教育設備は不足し、教員たちもやる気がなく、学力は国内最底辺。
そこへ新しい先生が赴任してきて、そのユニークで型破りな授業で、子どもたちが大きく変化する様子を描いた作品。
2011年に実際に起きた話を基にして作られたそう。

情熱的な指導者(先生)に出会って、生徒が大きく成長するというお話はよく見られるけども、
指導者は救世主のようで、正しい存在として描かれがち。
でもこの作品のフアレスは、理想とする教育を掲げながら、自分がやってることは正しいのか葛藤したり、やり方を模索したりして不完全な存在なところが魅力だな

あとあくまで成績の飛躍的上昇は結果論であって、試験で高得点を出すための教育を否定し、
子どもたち自ら考える力を養うこと。探求する喜びを知ること。そこに重きが置かれてるのがよかった。

初めはフアレスの授業に反発してた校長と徐々に友情を深めていくのもよかった

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「型破りな教室」 ※ネタバレあり 

学ぶことに楽しさを見出すが、ギャングから抜け出そうとするも殺されてしまうニコと、生まれてきた赤ちゃんの面倒を見るために学校を辞めざるをえないルペ。
学校に通えず、外から羨ましげに見る幼い子ども。
貧困と犯罪から逃れられず、学ぶ権利を奪われた3人が痛ましいけど、そうした存在を描くことで、単なる成功談に収めない誠実さを感じる。

それでも子どもたちの潜在的な可能性と希望を感じさせるストーリーだった。

作中でずっとパソコンが使えない話をしていて、エンドロールで「ホセ・ウルビナ・ロペス小学校のパソコン室はいまだに使えないままになっている」とあったんだけど、映画が公開されて高評価を得たあと改善されたんだろうか

「型破りな教室」パンフレットの話 

パンフレットに「子どもと教育」というテーマで養老孟司がコラムを寄稿しているんだけど、
日本の教育事情について述べるも、よく知りもせずに自分の聞いた話と想像だけで語って、的を外してる印象で、人選に疑問を感じる

この映画が作られるまでに、制作陣がしっかり調査し、舞台となったマタモロスに敬意をもって作られた経緯や、ほかのコラムはよかっただけに、より雑さと浅さが目立つ

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