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「アリスとテレスのまぼろし工場」観に行った。感情が次から次へと揺さぶられて、まあとにかく凄いものを見た満足感でいっぱいになった。明日にでも再び観に行きたいくらいなのだが、上映館が車で一時間半、約60キロ離れているのでおいそれとは行けない。生活圏に映画館がある方が羨ましくなる。それくらい好きな作品だった。

「君たちはどう生きるか」との共通点がいくつもある(帰りの車の中で思い出した。上映中はそれどころじゃない)。細かくは書かないが、アニメーションというかクリエーションそのものへの言及めいたシーンも観測される。映像美とともに強烈な作家性を打ち付けた作品であるのも共通点だろう。

大きな古い工場のある街が舞台。ディテールははっきりと1990年前後を示している。工場内の専用線と機関車。錆と雑草。集会所で出されるのはペットボトルではなく来客用の湯呑み。それらの周辺要素に強いリアリティを持ちながら思いを巡らせることが出来る幸運を思った。

過剰なくらい生命感を吹き込まれた魅力的な登場人物たち。血が通い匂い立つようなキャラクターは本作に欠かせないもので、だからこそ一部SNSで「予告編が煽情的」との批判を受けたのだろう。理解はできる。でも絶対これが必要なのもわかる!! ひとまず、以上…

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