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4月から庵原高子さんの小説を少しずつ読んでいます。昭和30年代に芥川賞候補になった方で、結婚・出産し執筆から遠のいていたものの、平成になる頃に慶應文学部の通信に入ってウルフを研究され、以降作品を出し続けているのだそうです。

近刊に『波と私たち』という作品があり、ウルフ『波』を絡めながら鎌倉を舞台に学生時代の友の死と向き合う、というような作品でした。

それから過去作が気になって、図書館で借りてちまちまと読んでいます。まだお元気なようで、もしもイベントなどでお目にかかれたらうれしいなあと思っています。

大江健三郎と同世代で、私は大江作品は一切読んだことがないんですが、庵原作品を一通り読んでから、そちらに行こうかなあと思っています。

昭和の『女流作家』を読む、は一昨年くらいからライフワークにしていますが、教科書的な文学史にあまり残っていない著者も多く、発掘しがいがある反面、寂しい気持ちになります。

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