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今朝の夢。

山深い中にある祖母の家。
夫や子どもたちと遊びに来た私は、ひとりで外に出て家の裏手に散歩に出た。

鳥のさえずりに混じって風に乗ってくる児童たちの笑い声。小さな小学校と中学校が、隣あってそこに建っている。

何となく興味を惹かれ小学校の脇を抜け、遊具で遊ぶ子たちを横目に過ぎる。その横は中学校。赤いジャージの中学生たちが校庭に置かれた平均台で体育の授業中。

その中の、背の高いひとりの女子と目が合った。

大人だったはずの私はいつの間にか中学時代の青のジャージを着て、食い入るようにその子を見つめる。やがて授業が終わり校舎に戻っていくその子を追い、私も一緒に教室へと。

完全な不審者でしかない青のジャージを着た私の存在に、その子も他の子たちもどう接したらよいか分からぬ様子。こちらにチラチラと視線を投げかけながらも無言で制服に着替えている。

ガラリとドアが空き、大柄な中年の女性が入ってきた。このクラスの担任だと目星を付けた私は、大胆にも教師に向かって大股で近づき話しかける。

「突然すみません。この近くに住む◯◯の孫です。大変急なお願いで恐縮ですが、私をこのクラスに入れていただけないでしょうか。

事情があり今私は中学に通えていません。でもここなら通えます。ここにいたいんです。
転入が無理なら教室の片隅に置いてくださるだけで構いません。机も椅子も要りません。立っています。私のことはいない者として扱ってください。ただ、ただここにいたいんです。

すみません、先生の一存では決められませんよね。管理職の先生は職員室にいらっしゃいますか?お話させていただいてもよろしいでしょうか」

激情は静かに自分を力づけ、言葉は淀みなく口から出た。どうして急にこんな気持ちになったのかは分からない。でも私はここにいなければならない。いるべきだ。だって私自身がこんなにも強くそう感じている。

教師は私の言葉を聞きながらしかし、一言も返さず目も合わせない。どうしたものかと考えあぐね、困惑している様子だった。

私は少しも寒くはないというのに季節は冬らしく、教師は口から白い息を吐きながら教室の隅の古いストーブの前に座り込み、かじかんだ手を何度も擦り合わせる。生徒たちは誰ひとり言葉を発さず、私たちのなりゆきをじっと見つめていた。

そこで目が覚めた。その後、夢の私はあの教室で過ごせるようになったんだろうか?

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