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神保町の話。
移転のミロンガや閉業の古賀書店に足を運ぶ。大好きな街が少しずつ枯れていくようだ。もっと沢山足を運べばよかったと今さらになって悔やむ。
ミロンガでは完全閉業する姉妹店の形見分けにと、いくつか什器をいただいた。
中でもジャンク品の電灯は立派で、ジャンクといえどスイッチに気をつければ煌々と光る。その佇まいに思わず敬意を馳せ、歴史あるお店を長く支えてきた道具を受け継げる有り難みを感じた。わが家でその光を灯し続けてもらおう。
古賀書店ではエゾテリスム音楽と評されるフランスバロックの研究書とドイツリートの本を。ここで買ったのだといつでも思い返せる、長い時間をかけて大切にできる本を選んだ。
買った本を受け取るさい、店主へ「長い間ありがとうございました」と声をかけさせていただくと、ご夫婦揃ってお顔を上げてくださり「バテました」とにこり。
ほんとうに、お疲れさまでした。さびしい。

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