世界が商品に覆い尽くされる隙間で、貨幣に還元できないものをやり取りしていないと、疲れてしまう。
NFTなんていう、よくも何でも投機のネタが思いつくもんだなあ、くらいな感じで近寄りたくないものの話題を横目に、友人の子どもに送る本を梱包する。父のデザイン関連のは美大受験生の妹ちゃんに、私の言語学関連は大学での授業がおもしろいって熱く語ってたお兄ちゃんに。
実家の蔵書の数百キロ分がゴミと化した事実はかなり痛い経験になった。目利きの古書店を贔屓にしてるけど限界も分かって、もう自分の本も早めに行先を考えたほうがいいなあ、と思い始めてる。