2021年の「アイヌのくらし」展、展示を群馬の森(あの朝鮮人追悼碑の!)に観に行って、重い図録を持って鈍行に乗って帰ってきたのだが、この図録、今日冒頭を読んだだけで心をはげしく揺さぶられて号泣してしまった。展示を見たときもこのキャプションを読んでから観ているあいだずっと泣いていたのだが……
この文章の右にはアイヌ刺繍の美しい、アットゥシの衣装の写真が載っているのだが、本当に、本当に、なぜいまこれがキャプションを付けられ、展示品として、博物館で展示されているのか、日本という帝国の植民地となった北海道の先住民族の苦難がまざまざと刻印されていて、その傷はいまも鮮やかな血を流し続けていることを思う