"ステーキ肉をつくるうえで一番重要なのは、筋繊維を一方向に整えて培養することである"(『培養肉とは何か?』岩波ブックレット、P.24より)
ということで両端に柱構造のある容器にコラーゲン溶液でつくったゲルシートの "足場" をつくって、あたかもジャングルジムで人が手足を伸ばし突っ張るかのように肉の細胞が筋状に並ぶように…する! というのがおもしろかった。このゲルシートを40枚、1週間くらい培養すると、ようやく板チョコを一番小さい四角に割ったくらいの肉片ができる。人間が肉を食べたいばかりにすごい労力が割かれている。