埼玉の新興住宅地で生まれ育ち、東京にも地方にも特に強い愛憎は感じない中年ことわたくし。
いま話題の鳥トマト先生のマンガを消費する気マンマンで読んだけど、この展開だったら一番の肝であろう「対決と逆転」のフェーズがあまりにも弱くて残念…という感想でした。
東京と地方の対比はテーマでなくフレイバーでしかないと思うので、あんまりそのへんを云々してもなあ…という感じ。
家族から受ける抑圧や、東京者の彼氏の屈託のない感想とは裏腹にしんどい思い出ばかり出てくる描写はうまいし、そこらへんがフックになって多くの人の感情を刺激してると思うんだけど、逆にいえばそこだけ切り取れば用は足りちゃいそうなところがな〜。
あの流れでなんで「この人ならずっと一緒にいられそうだ」になるのかよくわからないんだよね。そのへんの心の動きが肝心なところなのになんかテキトーに見えて、いまいちピンと来ない。
鳥トマト先生のマンガ、ネット受けしそうな味付けが濃いめだから話題になりやすいけど、肝心なところがボヤけてて肩透かしな印象があるなあ。