Twitterの一部で話題になってるデミロマンティックのマンガ。
デミロマンティックという名付け自体は、概念があることで説明が省けて便利になるし、自分の位置付けができてスッキリする人もいるのだから悪いことではないと思う。
「普通のことだからいちいち名付ける必要はない」とわざわざ言うのには違和感がある。
とはいえ、マンガ内で描かれている「周りのみんな」に対する解像度の雑さは非常に気になる。
よく知らん男の人にアプローチされて迷惑でない女性の方が少なくね?
とか。
主人公が何歳の設定なのかわからないけど「人生で、人を恋愛感情で好きになったのは2回」に加えて、今思えば…で部活の友達と近所のお兄さんを好きになっていたのなら、別に極端に少ないわけではないのでは…。
とか。
たとえば、よく知らん人に一目惚れした初恋だけで、人生で1回しか恋愛感情で人を好きになってない人からしたら、この人はまあまあ惚れっぽい、ごく普通の人に見えると思う。
なんていうか、あのマンガは他人にも自分と同等の内面やグラデーションがあることも想像せずに決めつけて線を引いているように見えるのが、人をザワつかせているんじゃないですかね。
なんか昔燃えてたハリボムって人のマンガとか『ダルちゃん』とか思い出しました。
繊細な理解が必要な話題をいまのTwitterで広げても分断と対立が深まるのが関の山だし、なんでもマンガで説明しようとするのも弊害がありますよね…という感想。