ちょっと前にとある本の校正と校閲を手伝ったんすよね。
ゲラを見せてもらったらあまりにひどかったので、正式な仕事ではないけど、ライターのアシスタントという形で手伝わせてもらいました。
脚注がWikipedia丸写しな上に、本文と関係ない情報だったりしてまったく意味ないし、事実無根の嘘が平気で書かれているし、このまま出したら大炎上するぞ…と気が気じゃなかったです。
怪しいなと思ったところをチェックすると必ず間違いが見つかる。
大きい石をひっくり返すと虫が出てくる、あの感じを思い出しました。
その本は聞くところによれば編集者が明らかに実力不足で、進行も構成もデタラメで、わたしも赤入れしながら何度も「これなら最初からやり直させてくれ…」と思ってしまうレベルでした。
なんとか形にはなって、扱っている題材が人気のため売れゆきも好調で、重版もかかったりしているようですが。
あんなデタラメな仕事でもその編集者には売れた本を作ったという実績になって、また新たな本を担当したりするんだろうな。
怖。
やっぱり編集って誰にでもできる仕事ではないよなあ。
物事の理解力とセンスが問われる特殊技能や。
などとしみじみ思いました。
世の中の、上手い人がやってたらもっともっと面白くなったであろう本たちに合掌〜。
また別の本の校正と校閲をお手伝いしましてん。
今度の本は前に手伝った本よりはるかにちゃんとしていて、そこまでストレスフルではなかったし、脚注の解説なんかうまくまとめてあって読んでて勉強になるところも多くて面白かったです。
やってて思うけど、私、校正作業好きだし、まあまあ得意ですね。
(自分のトゥートとかツイートは誤字だらけのくせに)
校正作業、きっちり調べれば調べるだけ出版物のクオリティが上がるというのがわかっているのでやりがいがある。
もしやと思って調べて間違いが見つかるのと嬉しい。
間違ってないことが確かめられるのも嬉しい。
ただ、だいたい私が手伝うようなハメになる状況ってあんまり時間がなくて、正式な依頼ではないので編集にガッツリ介入できる権限もないため、精度を上げきれなくて心苦しい部分もちょっとあります。
それでも今回、まあまあお役に立てたっぽいのでよかったです。
無事に本が出ますように✨