人から何かをもらい、人から自分でも持て余す自分を助けてもらおうなんて、厚かましい、とまでは言わないけど、人の気持ちも自分の気持ちも変わるのに、自分の気持ち以上にコントロールのできない他人の気持ちに自分の人生委ねようなんて、いや若さも未熟も恐ろしいものだね。私を大事にできるのは私だけで、私と必ず一生付き合うのも私だけ、それは悲しいことでも孤独なのでもなく、ただ事実で、誰でもがそうであると今はわかる。今ものすごく男に対する嫌悪が高まっているのは少し面倒なんだけど、まあそれも変わる、おそらく。
一緒にいたいなら一緒にいられる間は一緒にいればいいけど、一緒にいてくれるから好きになるというのはわりと主体が薄めな危ういやり方なんだなとも気づいた。うまく言えないけど、一人でいたくないがために誰かと近しくする、一緒にいてくれるから好きになる、って怖い、わかるけど怖い。人柄やら趣味やら何かしら好ましく思えるところがあるから親しくしたいと思う、という順番であった方がいい、というか。
やっと振り返ることができるようになった。頭のほとんどを占めていた夫の不誠実さへどう働きかけるかという思考がごそっとなくなって、私の頭も心もかなり自由になった。これからどう暮らして生きていくのか、わりと楽しみに思える。