三枝昂之『昭和短歌の精神史』を読了。著者のスタンスにいろいろつっこみたいところはあるのだけれど、一種のメディア史として読んだとき、当時のメディアは、なにか起きると歌人に歌を作らせていたという点が、歌人の社会的地位という点で面白かったです。だからこそ戦時の戦争協力の問題が大きくなるのだろうなと。そして、これは本書の著書も書いていることだけれど、実際戦争になれば自分が国籍を有している国に勝ってもらわないと困るのはそれはそうで、だからやはり戦争は起きてしまった時点でもう駄目なんだろうと。
歌を詠んだり読んだり