《エッゲリングはわたしに素描をみせた。それはまるで誰かがわたしに、魔法の書をひらいてみせたかのようだった。わたしは即座に、なぜそうなったのかを〈了解〉した。(……)
わたしたちの目標と道程が、おどろくほど一致しているのに感動した二人は、たちまち友人となり、いつまでも友人でありつづけた。かれにとっては、これまでまったく無視されてきたかれの仕事をみて、わたしが興奮して保証したことが、わたしにとって探し求めていた芸術的可能性を、突然認識したことと同様に、衝撃的であった。》――ハンス・リヒター『ダダ』(針生一郎訳)
ヴィキング・エッゲリング「絵画の基調低音のための材料」1918
https://fr.wikipedia.org/wiki/Viking_Eggeling#/media/Fichier:Viking_Eggeling_Generalbass_der_Malerei.jpg