「自我を穴だらけのマント同様に脱ぎ捨てること」と、ダダ運動発祥の場とされるキャバレー・ヴォルテールの主人フーゴー・バルが書き残している。
https://johf.com/memo/046.html#2024.5.8
自我を捨てる。壁抜けの有力な解ではないか。
コートを脱ぎ捨てて壁に入り込んだオノレ・シュブラックのケースをどう考えるか。着ているものを脱ぎ捨てて、姿を壁に溶け込ませたものの、壁に撃ち込まれた銃弾で殺されてしまったらしいのだが。
バルの言におけるマントとは自我の喩えであって、自我そのものではないこと。