ヴァイオリンを習っている白痴の子、その家庭教師、唖の下男、肉姑娘。ひるがえる青天白日旗。活人画。上海租界には、まだ中国革命がとどいていない。人物すべて、ストップモーションで、「身の光は目なり若しなんじの目瞭らかならば全身も亦明かなるべし」(馬太伝、第六章)。二人の盲目の手品師(暗黒の苦力)が、数メートルのロープであやとりをしている。指のかわりに全身を使って、等身大に形が出来あがってゆくところだ。 ――寺山修司『盲人書簡(上海篇)』ト書き
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